鎌倉の小町通りに[OPTIC GALLERY K]というメガネの店がある。
http://www.optick.jp/
店のオーナーが小気味良いメガネのコーディネートをしてくださる。
通常であれば、品物を売る側が「おにあいですよ」とか、買い手をヨイショ!!してくれるがここは違う。
似合わない、似合うを一瞬にして判断し、次々とフレームを差し出す。
買い手の雰囲気を掴み、会話のなかから選びだすのだ。
普通は、フレームを手に取り、いくつも品定めをし、自ら選び出し、お決まりの店員の「お似合いですね」と言う言葉で購入をしてしまう。

この店は、オーナーに選んでいただくほうが確かかもしれない。
真正面からは、鏡を見れば雰囲気はわかるが、相手側から見える雰囲気は自らがわかるはずもなく、いつも同じような品を選んでいた。
その昔[メガネは顔の一部です]なんていうコマーシャルがあった。
どなたのメガネを選んでも、【ふん・・・納得】と思えるのは、さすがとしか言いようがない。
いつも掛けていなければならない顔の一部であるメガメは、見た目も大事ではあるが、掛け心地も大いにひびく。
たまたま私には、このオーナーがしっくりきたのかもしれない。
その反面、ご立腹をなさってしまうお客様もいるという。
お近くにいらした際は、ぜひお立ち寄りをお勧めしたいお店だ。
とあるテレビ番組で放映をされてから、お越しになるお客さが増しているという。
さすがテレビである。

わざわざ足を運んでも良いというお店はなかなか出会うことがない。
こう考えると、商売は時流を読み、対応するすべがいかに大事かがわかる。
人間そのものが大事だということかもしれない。
個人的には、あまり混雑してほしくないな・・・と思うが・・・。

熊本黒川温泉【野の花】という宿に宿泊をした。
http://www.oyado-nonohana.com/
6年前におじゃまし、2度目の訪問になった。
宿じたいは、6年前からだいぶ佇まいが変わっていた。
もちろん、良い方にだ。
食事は、申し分なし・過度のおもてなしはしない。部屋は十二分にくつろげる広さがあった。
穏やかな雰囲気を醸し出す従業員の方々・もちろん土産物などはなし。
器一つ見ても心がこもっている。
小鳥のさえずりが心を和ませ・極小な従業員の方々が、受付・食事のお世話・その他の業務もみな兼務しているようなお宿であった。

大きな会社はともかくとして、小さな企業も・宿も店もトップの考え方が徹底されているところは、なんとも心地よいと思えるのかもしれない。
手をこまねく商売をしていないのだろう。
小手先だけの商売は、いつかは衰退の一途をたどる。
私たちは、どこに行っても参考になる場所は多々ある。
自分に無いものを持ちあわせている企業や人に巡り会えると感謝の気持で一杯になる。

その反面、立ち寄った道の駅では、手をこまねく商売をしていた。
その重要性にも気が付かないのであろうが、多くはこのような企業であり店であろうか。
お客様である私達がお金を使っても、なおあまり余る多くのことを頂ける。
日々の暮らしからも計り知れない多くのものがあるのかも知れない。
そもそも、みな人が行うこと。
襟を正さなければと思える出会いでした。

大型連休をあちこちで過ごされる方が多いいことでしょう。
静かに、家で休息をとられる方もおられるでしょう。
有意義なお休みになりますように。

投稿メンバー

江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。