何十年と風邪も引かずに暮らしてきたが、今年は不覚にも悪寒が走り、熱もそこそこ上がり、明らかに風邪の症状だ。
薬とユンケルと湯たんぽ、温かい布団でひと寝入り。
おーーー吹き出すような汗で目が覚める。
着替えをし、ひと寝入り…汗を程よくかき、平熱に。
よほどでない限り病院にはいかない。
昔の人間はこんなものだ。

孫の高熱で、メディカルセンターに行った。
看護師3名、医者1名、会計1名、警備員2名、薬局…。
この日は、夕方から子供のみの診療とか。
患者5名(その他に付き添いの大人が各子供に2名)、この日はこれでも受診者は少ないという。
さて、ここからだ。
子供の緊急な病気には、本当に助かる制度ではある。
緊急であるわけだから、みな子供は親に抱かれぐったりとしている。
そこに家族4人が来た。
入ってきたとたんに、自動販売機へ直行。
子供二人は「冷えピタ」を額につけてはいるが、あれこれと注文をつけている。
飲み物を飲みながら、ああでもないこうでもないと話続け、子供らはあちこちにふらふらと。
これから診察を受ける子供に、甘い飲み物をあたえるものだろうか。
もちろん二親も、ぐいぐいと。
妻は夫が購入した品が違うと…まあまあ…。
ここは病院ですよ。
それも緊急を要する人の為にあるのです、と言いたいぐらい。
他のご両親も、やはりメディカルセンターで受け付けを済ませ自動販売機へ。
まだ子供は自動販売機の商品は飲めない年齢のよう。
親が、ぐいぐいと。

医療費は確かに無料ではある。
メディカルセンターに勤める人々も含めやはり税金で賄われているわけだ。
この混沌とした時代を社会・国会の責任にするだけではなく、国民たる私たちも一考する必要がありますね。

病院嫌いの私だが、久しぶりに熱がでたお蔭ではあるが??
昔昔の事を考えさせられた。
ダウンの上着・フリースなど等…確かに暖かい。
それに代わる「袢纏」が日本にはあった。
袢纏は腰も首も暖かい。
足のツボ・首を冷やさない・お腹を冷やさない毛糸のパンツ・腹巻…。
若い人々には笑われそうな物ばかりだ。
【体を冷やしたらいけないよ】【冷たい物の飲みすぎは駄目だよ】と言われたものだ。
【どうして】の科学的根拠があって母は言った言葉ではないが、今のような発達した世の中ではなかった人々の知恵や工夫だったのだろう。

そんな時に、【おなかありがとう】プロジェクトという広告を目にした。
腹巻でおなか喜ぶ おなかありがとう!
上記お店のHPです。
その中に…

ハイハイ。心当たりありの人が多いのではないだろうか。

昔、言われたことが書かれている。
さっそく、手足が冷凍ごとくの我が夫と姪っ子へプレゼントをした。
半信半疑の夫は、しばらくして【今までの羽毛の部屋履きよりずっと温かい。今まで一番だと思う】とメールが届いた。
小さな田舎の町のお店にPCを通じて巡り会えたことは、今の時代に感謝であり、昔々の良きところを思い起こさせてくれたことにも感謝だ。

先人の知恵や工夫が、先人が発してくれた年齢になり理解できる。
いやはや人間は、やっかいなものだ。
まあ、頭寒足熱を心して【不覚にも…】が起こらないように、昔の知恵を使わせていただこう!!

投稿メンバー

江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。