この夏の電力消費を考えて、【昭和レトロ】が大ブームとか。
葦・簾・蚊帳・いぐさ・扇風機などの商品が飛ぶように売れているという。

冷房が、まだまだ普及されていない時代の私の子供のころを、ふと思い浮かべた。

窓を開けていても安全な時代だった。
蚊帳の中で、布団を敷き、ワイワイガヤガヤ。
すなわち寝るまで遊ぶ、であった。
日差しを避ける為に簾がかけられ、そこでスイカを食べたり。
そうそう、今のお子達は、スイカの種は綺麗にお皿に置かれるが、昔は縁台から庭に口からポイポイと種の飛ばしあいをしていたものだ。

窓は開け放され、夏は涼しく暮らす工夫をし、冬はコタツで家族が集いという暮らしは、いつの間にか「個室」という生活、夫婦単位の生活となっていった。
豊かさは、皆が寄り添って生きることを放棄させてしまったと思う。

昭和レトロブームが、物だけではなく日本の生きてきた、暮らしてきた多くの知恵や工夫に、再び陽があたることを祈らずにはいられない。

ちなみに、イグサの品を注文したが、2週間~3週間かかると知らせがきた。
もちろん、日本国ブランドである。
やはり売れているのだな…と思った。

さて、33歳、日本に来て10年、日本国籍を取得している女性との話。

私:本当に良く働きますね。
女性:ハイ。仕事が趣味ですから。
(笑顔を見れば、本当に仕事が楽しいと体中から溢れている)
私:久しぶりに仕事が趣味ですという言葉を聞きましたね。
女性:そうですか。中国は、日本の昭和の時代と同じです。
私:そうですね。日本の昭和の時代はみな良く働きましたね。
私:家族に仕送りをしているの?
女性:しています。中国では親を見るのはあたりまえ。父は半身不随。兄が親を見て、お金は私。中国は健康保険がないよ。

と、当たり前のように話してくれた。

仕事の話になった。
「無駄はいけない。仕事をするなら企業を大きくしたい。その為には頑張って働く」
彼女は、日本でいうとOLと同じ立場だ。
自分の所属する企業を大きくしたいと言える日本人がいるだろうかとふと考えた。
土日も仕事をしていると聞いた。
日本では労働基準法から言えば【まずくない?】となるが。

そこで調べて見た、世界の休暇(休日)を。
休日 – Wikipedia
法で定められていたり、労働基準法での縛りでありと世界それぞれ異なるが、中国に休暇(休日)の【規定無し】と記されている。

日本では「働きすぎだ」「過労死」だとあとを絶たない問題があるが、新興国では休暇はあるようなないような。

確かに昭和の時代は、我が主人も良く働いていたなと思う。
帰宅しても、子供の寝顔を見るのみという、そんな生活だったと記憶する。

中国の女性が「仕事が趣味」と言い切り、休みがなくても平気であると。
親は子供が見るのが当然であると言いきれるのは、やはり日本の昭和だとつくづく思う。

私も昭和60年に子育てが一段落して仕事に出た。
家族を仕事・学校に送りだし、掃除・洗濯を片づけて仕事に向かったものだ。
もちろん週休2日ではなかった。
その中でも、多くの女性は仕事帰りに【一杯!】【カラオケ!】と女性も楽しみを謳歌しはじめた時代でもあった。
仕事に出た私は、仕事が楽しく夢中になった。
組織の為に何をなすべきかと真剣に考えていた自分と中国の女性と重なりあった。

【趣味がないとは可哀想】とか良く言われたものだが、仕事と家庭の両立のほかに何かをするとすれば、何かを失うことと思っていた。
いつかその日が来ると。
人生は長い。沢山の欲望のなか生きていたら必ず失うものがでてくる。
それは家族という一番大切なものが崩れていくことだと思うと、自らに言い聞かせての日々であった。

そして自分が所属する会社が、大きく成長すればとも考えていた。
昭和の時代は、このように考えて懸命に働いた時代かもしれない。
現在はどうかと考えれば、まず自己保身の時代だろうかと思ってしまう。

せっかく巡り合った中国の女性をご縁に、今の日本がどのように変化していったのか調べて見ようと思う。

また、情・恩・感謝なども、どのように変化していったかも知りたいと思う。
というのも、多くの経営者が【情・恩】を掛けても、今は通じない世の中になったと言う。
日本に外国から多くの労働者が来ているが、その中の中国の労働者も【情・恩・感謝】が失われつつあると言う。

かっての日本も、両親を敬い、家族を養うということを家族単位で行っていた。
先に書かせていただいた中国の女性は、中国の発展と共にそう遠くなく、まれな人となるのだろうか。
今の日本のように。

【仕事が趣味】と言い切れれば、それは本当に良き仕事をするようになれる。
与えられた仕事を給料の為に働くのであれば【やらされている】という仕事になる。
楽しくなければ趣味とは言い切れないだろう。
楽しければ知恵を出し工夫もするし、どんなに仕事量が多くても楽しめるものだ。
法律という守らなければならない約束はあるが、個人個人・一人一人が、もし仕事を楽しんで過ごすことができれば、法律とは?という疑問になるのかもしれない。
すなわち、働くことは働かさせられているということではなく、自らの趣味だからと言い切れるのであれば、趣味を楽しみその趣味で生活ができているとなれば法律は大きく変わるのだろうか。

【昭和の時代】
良くも悪くも、良く働いた時代かも
(特に男性かな…この時代専業主婦が多かった)

投稿メンバー

江本ヒロミ
江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。