生活保護費の不正受給、職を失った人への貸付の返済不能のニュースがメディアを賑わす。

生活保護を本当に必要とする人と、生活保護を受け、パチンコ・賭け事・飲酒などで大盤振る舞いをする人。
【狙われたセーフティネット】として報道されたのは、雇用保険・生活保護などの第二のセーフティネットの話。
2010年の後半に、職を失った人へ短期的貸付をする制度。
1年たって返済の時期になったが回収ができない。
回収のための手紙をだせば宛先不明で届かない。
ある自治体では7割が回収不能になるだろうと言っている。
この回収のために電話対応をする人の雇用、訪問回収する人の雇用と、またもや税金からの支出である。

ここにも不正の手が。
源泉徴収票や住民票の偽造等々。
【10万・15万というお金が口座に入ると、仕事をしなくてもいいかなと甘い考えになった】
と、受給者の一人は言った。
就職活動も怠ってしまったと。

本当に国や自治体からの援助の必要な人は、昔も今もいるだろう。
その区別がつかない世の中に変貌していくこの国は、心が卑しくなったのだろうか。

補助金制度をいろいろ見つけた。
横浜の私立幼稚園就園奨励補助金
私立幼稚園補助金制度は年収700万以下であれば該当しそうだ。
それぞれの家族構成・配偶者の仕事の有無・住んでいる市町村で異なってくるが参考にはなる。
役所に行こう.com
国民が受けられる補助金が沢山ある。
子供編の項目は40項目で9項目は新しい制度だ。
高齢者編は11項目。
こう見ても未来の子供に対する国や市政の援助は厚い。

さかのぼって考えてみる。
子ども手当…あっただろうか?
私立幼稚園の補助金…なんだ?
医療無料…ないな。
学校無料…これは何だ?
生活保護…お上の世話になってはいけないと昔の人は言った。

補助金という言葉は実にありがたいと思える。
本当に必要な人には、神にも等しい助けかもしれない。
その反面、無料とか補助金とか支援という名のもとに税金をいただくことのツケは、いったいどこに行くのだろうか。

まずは、個々が自分は税金をどのくらい納めているのだろうか知ることであろう。
税金を納めている以上に税金から受ける補助が多ければ、だれかが負担をしてくれている、という謙虚さは生まれてこないだろうか。
自らの家庭の家計簿をみれば、足りなければ支出ができない。
国も収入がなければ維持できない。
簡単な収支明細であろうが。

母子家庭も、本当の母子家庭になった人もいれば、生活の為に離婚届けを出して一緒に住んでいる人もいる。
昔の母子家庭の母は強かった。
今は受けられる補助がたくさんありすぎる。
なりふり構わず働かなければと思う人は激減しているように感じる。

甘い蜜のような補助金という制度。
我れも我れもと群がる者たち。
そのツケは自らに戻る。
そうそう、団塊の世代の人口は800万人(厚生労働省統計)とも。
(660万人とも言われている)
日本の人口は下記参照下さい。
日本の人口統計 – Wikipedia

人口の割合を把握すれば、今後働く人口から税収が少なくなることは明らかである。
どこかで、税収を上げなければならないだろう。
税金からの補助金なしで生活してきた人間には、国も国民もあまりにもお粗末で安易な考え方だと思ってしまう。

村上龍氏の2月14日メルマガに、
[JMM623M] 個人が政府に頼らずに生きるためにもっとも必要なものは?
というテーマがあった。
私たちは、もっと賢く物事を見つめ考え、【良い事は良い・悪いことは悪い】と声を上げよう。

要は簡単な事であろう。
国の赤字は解消しなければならない。
民間でいう「経営の危機」であれば、そこで働く人々は給料を下げ節約をして企業を守るわけだ。
税金から給料をいただく人々の給料ダウンは当然のこと。
その上での増税であろう。
国民は、こんなに国が赤字であれば、税金から支給されるものに対して「NO!」を叩きつけるだけの勇気が必要だろう。

【無縁社会】という言葉も当たり前になったが、この議論を見ていても社会や人と関わらなくなったと解釈するが、まさか家族も無縁というのだろうか。
社会の基本や秩序は、家庭生活から生み出され、それが基本であろう。
その家庭もあたらずさわらずの人間関係になり、家族の中で路頭に迷う人がいても手を差し伸べないのはなぜなのだろうか。
家庭は小さな社会である。
この小さな社会の秩序すら無くなっているとすれば、大きな社会の秩序などあろうはずがない。
この国が崩壊する寸前であるとすれば、それは家庭の崩壊・人間(個々)の崩壊から始まっているのであろうか?
問題提起はできても解決にはつながらない。
老い先短い私とすれば、勤勉に働きつづけ、お国のお世話(補助金などない時代)にはならず、税金を納めつづけ、子供の医療は親負担、だから病気にならないよう気をつけた。
学校はもちろん補助金なし(夫婦二人で働けば該当なし)。
子供は自らが働き得たお金で養うものだと思っていた。
時代錯誤も甚だしいと言われそうだが、もしこの国を憂う人がいたならば、昔をたどってみるのも良いかも知れない。

投稿メンバー

江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。