2010年8月15日 NHK深夜番組2時間という時間で、【戦地からの手紙~あなたは知っていますか~】を見た。

戦後65年となり、戦争を語れる人はだんだんと少なくなった。
戦地から届けられた手紙、家族が大事に保管していたものの一部が朗読された。
私も戦争は知らない年代だ。

生まれる前に出征し、我が子を見ていない人の手紙。
3歳の子供に、【母を助け・下の弟の世話をせよ】書いてあった。
そして手紙を母親が亡くなる時に魅せられた長女は、亡き父の手紙に書かれているのと同じ人生を歩んでいる自分を不思議に思ったと言われていた。

子供に向けて、親としての言葉が綴られ、妻や親に対しても感謝の気持ちや案じる気持ち・愛(いとうしい)気持ちが綴られている手紙はほとんどであった。
戦争という、死に向かっていることを受け入れての手紙だろうと察すると、なんて強い人間なのだろうと考えてしまった。
【日本】という国の為・親に恥をかかせないような死に様などなど、戦争を経験した20代・30代の若き男性の壮絶な人生は、現在と比べて息苦しくなるほどであった。

絵手紙900通・戦地での風景が描かれていた手紙もあった。
自分の夫のいる場所(戦地)の花々・現地の人の佇まい・青い海…。
愛する妻に向けて、妻の知りたいことを絵手紙に託していた。

手紙には、愚痴や批判などはない。
死を覚悟した人間は、こうも相手を大事に思う文章を書くものだな…と思った。

現在は、老人の行方不明・幼児虐待などなど世間を騒がせている。
精神内科にかかる人口も過去最大とか。
離婚も三人に一人という統計。

戦後の未亡人と言われた人々の多くは、貧しさと闘いながら子の幸せを願った生き方をしてきた。
国の補助があったわけではない。

老人の行方不明は、日を重ねるごとに多くなる報道にビックリする。
子の虐待は、貧困からおこると報道される。

戦争は、貧しい・ひもじい(食べるものがない)・着るものがない・ 家族は離ればなれ・いつでも死を覚悟しながらの人生だったのだろう。

それに比べて、現在の貧しさは、どこからくるのだろうか?
ひもじいという言葉さえ死語だろう。
着るものは、使い捨て・食べ物は無駄にされているのが現状だ。
自らが選んだわけでもない戦争中の家族の離れ離れにならなかった現実。
現在は自らが選ぶ、家族との生活を放棄する・核家族とは えらく異なる。

昨今の報道をにぎわす、100歳以上の行方・子供の虐待などなど
物資は豊かになっても、心は貧しくなっている現状なのだろうか。

投稿メンバー

江本ヒロミ
江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。