高速道路1,000円最後になるかも…という意識から、
【安・遠・長(あんえんちょう)】
安くて・遠くまで・長くという今年のゴールデンウイーク傾向だったと。
青森弘前の桜50万人、龍馬の地、高知は20万人と。
海外は3年ぶりに50万人、50年ぶりに連休中晴天。

不景気が長期化する日本では、
【安・近・短(あんきんたん)】
安くて・近くで・短くという言葉がここ何年はキーワードであった。
近場の観光地はお客様が減り悲鳴を上げていると。(伊豆方面)

連休がすでに終わった人・暦どおりの人。
4月29日〜5月9日までの大型連休。
連休はかき入れ時という人にはお休みはなし。
多くの人々がお休みの時に、働く人々も多々いる。
そういう私もその一人だが。

4月29日から北海道に渡った。
桜はどこや・・・というくらい、まだまだ山々・木々は冬色。
冷たい風の出迎えであった。
仕事でお邪魔をさせていただいた家では、ストーブを焚いていた。
山には雪が残り、通行解除された峠にも雪が残る。
海が荒れ、漁師は海に出られない日が続くと。
北国での5月である。

5月3日、1枚上着を脱ぎたくなる春模様。
芽吹きが始まった。薄緑の若葉が、そこかしこから春を感じてきた。

北海道函館も、久しぶりに渋滞を目にした。
いつもは閑散としている店々も、人・人で活気がある。
【安・遠・長】の影響か。

連休を働く人々。
函館朝市でお世話になる農家のおばあちゃん。連休はデパートの出店許可を得ていた。
販売経路を確保するために、70歳を過ぎたご主人と67歳のおばあちゃんは、漬物・大福などを作り新しい行動を起こしていた。
AM10時開店、PM8時閉店、夜には大福作りを5日間繰り返したと。

焼肉とハンバーグ1種類しかないレストラン。確かに肉は美味しい、良い肉だ。
牧場直営店だけのことはある。しかし、お店は満杯になっているときはない。
2010年5月の連休。いつもの通いなれたお店までに道のりが渋滞…。断念。
まあ、ということで尋ねたが…。満席。
メニューは何種類にも増えていた。店員の眼つきも違う。心配りも違う。
美味しかった。

JR経営の温泉施設。
昨年10月には1カ月ほど通った温泉でもある。
変わっていた。
お風呂の中、出入り口、料金体制、そして
【いらっしゃいませ】【ありがとうございました】
の声までも変わっていた。
外は沢山のテントが張られ、キャンピーグカー、子供たちのサッカーの声。

函館と縁ができ、10年を迎えた。
今年の新しい出会いは…。
チーズ作りにチャレンジをしているご夫婦を訪ねた。
5年間は自給自足で事なきを得ていたという。
ヤギの乳から作るチーズ。美味である。
今年は函館のレストランで使っていただくことができ、お店のお客様が購入をしてくださるようになったと。
もちろん牛も飼育している。今年は子を産むという。
ヤギの数・牛の数によりチーズの数も異なる。
今年からは、少し良くなるだろうと言われていた。
土地を手に入れ、山を開墾しその斜面にヤギが自然放牧されていた。
家も手作り…。決して豊かではないが、自分の夢を追い続ける若きご夫婦に乾杯である。

しいたけ農園。
【安心・安全】を心かげた【しいたけ】。
う…食べたぞ。あぶって醤油で。しいたけの王道の食べかた。
肉厚で大きくて、なんとも言えない。
【王様のしいたけ】
うなずける。

納豆。
だれでも食している納豆ではあるが、工場まで出向いてみた。
大粒の大豆なのだ。
小粒納豆などが好まれて久しいが購入できるか?
社長自らが説明をしてくれた。
【噛めば甘い】と言われたが、美味しい。

最後は肉店。
ちょっと長距離であった。
お店はこじんまりとしていた。
牧場直営店。
値段を見れば、デパートの安売りほどの値段だ。
ステーキ用 200g 1,700円
安っ…と声がでてしまった。
ブランドの名がないと味はGoodでも値が安い。
こちらのお味は、今のところお預け。

チーズ工房・しいたけ農園・納豆工場・肉店、みな初めて訪ねてみた。
若い人たちが、試行錯誤しながら新しいことにチャレンジをしている。
既存の店舗も、新しい挑戦をしている。
生産者は作るだけでは用が足らない。販売経路を試行錯誤している。
【シイタケ】生産者の黒板には、東京のデパートや有名シェフの名が連ねていた。
代々の農家であれ【営業しなければ】と言葉が返ってくる。

不景気、日本の今後など議論されるが、私たちは自分の身近で多くの変化を垣間見ることができる。
人が前に進んでいかれるのは、身近で遭遇する事柄に肌で物事を感じられるか否かなのだろう。
何に接しても感じる心が研ぎ澄まされていれば、物事に一喜一憂することはない。
感じる心はどう育つ?と、尋ねられても困るが、仕事であっても遊びであっても家族の中でも、人と人とが接する場所には、自分を磨く場所は沢山ある。
【自分が自分が】と思わない限り…。
人を認めるという行為は、今生きていることをお陰さまでといえることなのかな?と思う。
【我が我がの【我】で暮らすより、お陰でお陰での【で】で暮らせ】という言葉を半世紀前に教えていただいた。
いまでは色々な言い方で伝わっている。

沢山の出会いに感謝と、連休なく仕事に励む人々に敬服すると共に、出会えたお陰で私も元気になった。
またお目にかかりたい人々でした。

チーズ工房:山田農園チーズ工房
しいたけ農園:福田農園
納豆工場:株式会社だるま食品
肉店:おぐに牧場

投稿メンバー

江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。