毎年訪れる、一年の締めくくり。
一年は早いな…と、つい口に出てしまう。
そう言う私も今年は強い決断をし、暮れからお正月を北海道で過ごすことにした。
仕事に関して、私の手を離れ、若者たちに組織運営を行なっていくためにも大きな決断ではあった。
毎年・毎年、子供達家族のおせち作りをし、日本の行事の基本は伝授できただろうと思いつつ、いつまでも手を掛けていることが良いのか悪いのかという決断と、遠く離れて暮らしている我が配偶者に九年ぶりのお節を食してもらうという思いでもある。
年を重ねれば、いつかお互いがさよならをしなければならない時が来るだろう。
悔いなき人生は、自らの決断から始まるのかもしれない。

さて、25歳 最年少の上場企業 リブセンスの社長 村上太一氏を知らない人はいないだろう。
【リブセンス】上坂徹著 日本BP社の本を手にした。

還暦をとうに過ぎている私が、25歳・いつもニコニコ顔の村上氏に興味を抱きページをめくってみた。
なんとも心地良い。
昔を彷彿するような言葉や考え方がずらずらと。
【過労死をするほど働くのが、当たり前だと思っていた】という言葉。
起業までの道のりは、当たりまえだが並大抵のことではない。
村上氏も本に書かれているように、無給と無休。
当然若きお方である。
今風に言えば、遊びたい・飲みに行きたい・物欲・お金も出ないのに働くのかよ・時給は安いし…等などの声が当たりまえになっている時代に、ちょっと変わっている若者かな?と思ってしまうのが普通であろうが、なかなか真の通っている、人と同じでなくても良いという精神が浸透している。

昔は当たりまえに【過労死をするほど働く】という時代があったわけだ。
まして起業しようと考えれば、会社が軌道に乗るまでは365日休むこともできず、資金繰りも考えればいつでも仕事のこと会社のことが頭から離れない。
家族がいた場合でも、今のような家庭サービスなど言っていられないのが当然ことと思っていた。
そう言う私も十数年前に起業したわけだが、村上氏が言う如くであったわけだ。

ただ驚いたのは、25歳の若者が【過労死をするほど働くのが、当たり前だと思っていた】と平然と言うことであった。
私たちの時代は、何日か徹夜をしても死なないよ…と良く言われたものだし、現に私もこの世に生きているわけだ。
大人たちが言う言葉に、土日休みでなければ体が持たないよ・家庭サービスをしなければ・良い車がほしい・海外旅行へ・これも欲しいあれも欲しい・働き過ぎだよ…。
村上氏は、事業を起こすにはハードは当たりまえ、という概念が身についており変に就職して起業をする人よりも、学生時代に起業をし世の中のぐうたらを知らなかったこと・染まらないでいられた学生であったことは幸いしているのかもしれない。

多くの起業者は、ヒルズ族と言われた時代があった事を記憶している方は多いでしょう。
成功者と言われる人々は、億ションに住み・高級車を乗り回し・高級レストラン・海外での休養と、人が羨む暮らしを成功と共に手に入れていった。
村上氏は、会社から近い住まい・大きな部屋は必要ない・・・。
ヒルズ族と言われた先の成功者とは、やはり異なる年代だ。
この本を読んで、ここに多くのことを記することはできないが、育てられた家庭がいかに大事であり、謙虚さを持ち合わすことができることなどなど、昔から言われることが正しいかを示してくれているように思える。

お正月休みもすぐそこ。一読をお勧めする本です。
若い方からの発信でも、うなずけるほど正論であり、年を重ねた私でも心がホッと豊かになれる。
このような若者がこれから多く育ってくるのだろうと思うと、ワクワクする年の瀬を味わうことができてなんとも幸せなことだ。

私に関して、2012年は、良くも悪くも【決断】の年となりました。
社会との遮断を考える決断なのか、新しい人生へチャレンジする決断なのか、先に行かなければ結果はわからないが、時により【決断】をすることは必要だとつくづく思う。
考えてみれば、この保険業界に身を置くことも決断であったわけであり、起業したのも決断であり、一人で仕事をしたいと考えつつ組織となったのも決断であるわけだ。
自ら決断をすれば、その責任も自分にありと納得できるわけだ。

20代や30代の若者は、楽して得るものは無い時代となった。
良き時代を知らない若者は、これ幸いなり。
何もない時代に懸命に努力し、日本を高度成長に導いた働き蜂と言われた人々の時代から久しいが、村上氏のような若者が、この日本に多く育つことは、これからの日本は捨てたものではない。

2012年の終わりに、希望を持てる若者の出現に心弾み、政治も変化を遂げていく兆しに期待をしつつ、今年もお世話になりました。
来る年2013年に大いに期待をし、私自身も地にしっかり足をつけて歩みたい。
皆様にとっても良き年となりますよう願って、今年の思うまま感じるままの筆をおろさせていただきます。

投稿メンバー

江本ヒロミ
江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。