電化製品が安い。
こんな値段で経営できるのかな・・・・・と思ったのはいつのころか。
32インチのテレビは、確か250,000円だった。
それでも値引き交渉をし、2台購入をするからとのことでの話だった。
いまや1インチ1,500円??
私が購入してまだ7年ぐらいだろうか。

日本で大手と言われる各会社は、大幅な赤字計上とリストラが発表された。
韓国のサムスン・LG電子は、急速の発展をしている。
それでは、技術に優れている日本の製品となにが違うのだろうかと思う。

某テレビで、韓国の企業は販売をする国々の人々が何を必要としているのかリサーチをしたうえで家電を作っている、との報道を見た。
富裕層と貧困層の割合は、遙かに貧困層の方が多いのは知るところだろう。
日本の電化製品は、富裕層がターゲットの製品を作り販売をしてきた経緯がある。
しかし韓国企業は、貧困層が購入できる品々を製造し販売をしてきたという。

下記【インド新聞】にパナソニックの現地での躍進がかかれていた。
インド新聞 – パナソニックの戦略

インドでは日本の家電は知名度がなく、韓国のサムスンやLG電子の品が家電販売店に陳列してある。
日本の電機メーカーは知名度が低いという。
パナソニックがインドの一般の家々を訪ね、使っている家電製品を調査し【窓を取り戻そう】をキャッチフレーズにしてエアコンの新商品の販売にこぎつけたという。
それまでの韓国製の冷房機は、窓にはめ込むというものだった。
パナソニックは、日本と同じように室内機と屋外機がわかれており窓を塞ぐこともない。
もちろん日本で普及されているエアコンとは雲泥の差ではある。
価格3万円。
インドの人々の収入3ヶ月分ほどの金額だという。
【日経スペシャル ガイアの夜明け】の番組で、これから日本が生きる道・世界で勝てるものづくりをテーマにした放映がされた。
インド新聞と同じだが、わかりやすく掘り下げた話が興味深かった。

昔・昔・・・・。
松下幸之助翁は電球、本田宗一郎氏はバイク、ソニーの井深大氏と盛田昭夫氏はテープレコーダーやトランジスタラジオという製品を世に送り出した。
昔の製造業は、皆が便利になり喜んでいただけるものというコンセプトがあった。
貧しかった日本の国に、光を灯したものだと見聞する。
いつの間にか日本は、国民皆中流というわけのわからない鼻だけが高くなり、世界を見通す目をそがれ、その結果今の日本経済も悪化の一途。

世界には、1ヶ月3,000円とか1万円の収入で生活を立てている人々の方が、日本人の年収500万とか1,000万とかに比べてはるかに多い。
ビジネスの根本は【人を幸せにできるか】というキーワードがある。
かつての日本の起業家は、物のない時代に寝る暇を惜しんで働き、多くの人々が幸せになるよう努力をしてきたのだと思う。
それは企業だけではなく、商売というものすべてが【人の幸せを願って】であったように思う。

家庭もそうだ。
【隣の怖いおじさん・おばさん】【病んでいる人がいれば助けあい】【お節介】という中に、やはり【人の幸せも共に】という気持ちがあったように思う。
皆さんには経験ないだろうか?【お裾分け】と言う言葉を。
※もらいものや利益を、さらに他の者に分け与えること(国語辞書より)
【タダより怖いものはない】という言葉を知る人も少なくなった。
日本の国の国民に対する大盤振る舞いは・・・怖くないのかなと古い人間は考えてしまうのだ。

歴史ある日本の製造業の企業悪化は、私たちに沢山のことを教えてくれそうだ。
経営者だけではなく、そこで働く人々・働く人々の家庭に一石を投じてくれていると考えれば、まだ捨てたものでは無いかもしれない。
前記載のパナソニックも、海外で多くの努力の結果新しい物を生み出している。
人が必要とするもの・その国ではなにが必要か。
当たり前のことを当たり前にできる企業・国・そして人々がきっと【幸せ】と言う言葉を使えるのかもしれない。

投稿メンバー

江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。